建築・エンジニアリング・建設

大規模な可視化・迅速な意思決定・計画の確実な遂行が、複雑なプロジェクトやビジネス領域において重要

建築士、エンジニア、および関係者がバーチャルリアリティー（VR）によって可視化された建設前の現場や建物の没入感覚を体験し、そこから得た意見や考察を相互に共有することは、プロジェクトを正しく評価し、また意思決定を迅速にするために非常に有効な手段となって来ました。正確でリアルなバーチャルリアリティーの活用により、時間と予算を無駄にすることなく、建築プロジェクトにおいて「内外の強固なコンセンサス基盤」を築くための的確な決断を下せるようになります。

バーチャルリアリティーの活用により、外観だけでなく詳細な設計要素（例：空調、建築材料など）についてもシミュレーション・評価・検証・改善が可能となります。このようなバーチャルリアリティーを活用したプロジェクト構築手法は、方針決定においてより徹底的な検討を可能にするだけでなく、従来よりも非常にスムーズにプロジェクトを運用させられるという点で効果を発揮します。

VR活用で建築プロセスの細部まで網羅する効率化を達成

バーチャルリアリティーは実際の空間とほぼ同様の没入感を高い精度で再現できるため、スケッチや予備的な設計といった従来の方法とは一線を画す「独自の価値」を持っていると言えます。

キッチンの販売において、お客様が戸棚の扉の色に注目している場面を例にとってみましょう。そうした場面では、VRとリアルタイム3Dのデザインツールを用いることで、お客様が簡単で迅速にカスタマイズされたデザインを確認できるのみならず、没入感を伴う体験ができるようになります。またVRにこうした適切なツールを組み合わせることで、リゾート地の開発といったより大きな不動産開発プロジェクトへと、没入体験のスケールを拡大することも可能です。

AEC（建築・エンジニアリング・建設）におけるグループコラボレーション（複数人の同時没入体験による意思決定と協業）が、プロジェクト成功における重要な要素

Barcoの「グループVR」ソリューションの最大の特長は、複数人が「お互いの存在」をリアルタイムで意識しながら、仮想空間へと没入できることです。また設計プロセスのあらゆる段階で膨大な量の情報を大勢の人に提供するには、こうしたVR映像システムによって「没入してもらう」ことが最も効果的と言えます。没入してもらうことさえできれば新たなディスカッションが促進されますし、図面の上だけではなく、また数値や文字では足りなかった情報に基づいた判断を下すことができるようになり、業務コラボレーションの質も高まります。