DICOMキャリブレーション機能
メディカル・ディスプレイのキャリブレーションに最もよく使用される規格は、DICOM GSDF規格です。この医療規格は、放射線のグレイスケール画像の表示方法を定義し、ディスプレイのキャリブレーションと品質保証のガイドラインを提供しています。DICOMは現在のところ、医療用のグレイスケール画像のみに限定されていますが、医療用のカラー画像ディスプレイに関する規格も策定が進んでいます。
医療キャリブレーションの自動化
病院の統合により、1つの病院が複数の地域にまたがる複数のサイトをカバーすることが可能になりました。このような状況では、医療キャリブレーションの自動化が好まれる傾向にあります。メディカル・ディスプレイのメーカーは、地域の規格に準拠した自動化ソフトウェア搭載のディスプレイを提供し始めました。これにより、病院内のメディカル・ディスプレイ全体の校正を1か所から実施できるため、病院の医療ワークステーションの品質管理(QA)を担当するPACS管理者およびQA担当者は、貴重な時間を節約することができます。
まとめ
医療環境で使用される機器は厳しい規制に準拠している必要があります。医療用校正(キャリブレーション)とは、放射線用ディスプレイなどの医療機器を特定の医療規格に合わせて校正を行い、精度を保証するプロセスを指します。